昔は赤ちゃんはうつぶせ寝が当たり前でした。古い映画等でうつぶせに寝かせられた赤ちゃん、よく見ませんでした?でも、最近は、うつぶせ寝はいけないと言われているんです。
でも、いけないと言われても、じゃあいつからならOKなの?と気になりますよね。私も2人の子供がおり、上の子は生後2ヶ月で寝返りをし(異常に寝返りが早かったんです。本来なら生後半年くらいで寝返りが多いですよね。)、寝相が悪くなったので、慌てて戻したりして慌てた経験があります。
そこで、今回は赤ちゃんのうつぶせ寝について
- いつからOK?
- どうしてうつぶせ寝はいけないの?
- 理想の寝方
をご説明します。
うつぶせ寝はいつからなら問題ないの?
- 寝返りをマスターしてから
というのが、理想なようです。寝返りが1回出来た程度だと、まだ完全にマスターしたわけではなく、何かのきっかけでたまたま出来たということも多いので、この時期からうつぶせ寝をさせちゃうと危険です。
ちなみに、寝返りが異常に早かったうちの子も、たまたまということが多かったんです。たまたま掴んだ布団を利用して寝返りや、枕の傾きを利用しての傾き、何かを取ろうとしての寝返りなど、これは完全な寝返りとは言えません。
目安の月齢として、生後6ヶ月~9ヶ月というのが多いようです。
どうしてこの、寝返りをマスターした時期からなの?って思いますよね。それは、寝返りができれば、苦しくなった場合、自分でクルリとうつぶせから仰向けに戻れるからなんです。
そもそも、どうしてうつぶせ寝はいけないの?
- 突然死症候群(SIDS)のリスク
- 窒息
- 呼吸困難
うつぶせ寝は、突然死症候群(SIDS)のリスクが高くなると言われているんです。
突然死症候群(SIDS)とは、元気に生まれ、今までなんの問題もなく成長してきたのに、ある日突然寝てる間に亡くなってしまうものです。
また、胸を長時間圧迫することによって窒息状態となったり、布団が柔らかいと、その布団によって鼻や口をふさがれ、呼吸困難となり窒息してしまうんです。
でも、悪いことばかりではありません。うつぶせ寝だと、まだ柔らかく変形しやすい赤ちゃんの頭部を形良いまま成長させられるとも言われています。赤ちゃんは1日のうちほとんどを寝て過ごします。そのため、長時間の寝方が頭の形にも影響するんです。
また、うつぶせ寝だと赤ちゃんがよく寝てくれるという事実もあります。お風呂でも胸の上にガーゼを1枚かけてあげるだけで安心するように、うつぶせ寝も赤ちゃんの安心感につながるんです。
赤ちゃんの理想の寝方
では、どういった寝方が理想なのでしょう?それは、以下のような布団や環境が大切なんです。
敷布団
まずは、敷布団、これは柔らかいものよりも、少し固めで体が沈み込まないものを選びましょう。赤ちゃん布団として販売されているものは、最近マットレスタイプのものを多く見かけます。
掛け布団
重すぎる掛け布団はNGです。それだけで苦しく、夜泣きの原因ともなってしまいます。また、赤ちゃんが自分の手で避けられない大きな大人布団も適しません。顔にかかって苦しいのに、その布団をどかすことができない赤ちゃん、大人が気づかないと窒息の恐れもあります。
また、冬場はどうしたらいいの?と思いますよね。スリーパーなどを毛布代わりに着せてから、赤ちゃん布団を掛けるのがおすすめです。
枕
顔が沈み込まない固め、もしくは、真ん中に凹みがあるドーナツ枕などがおすすめです。このドーナツ枕は頭の変形防止にもなりますしね。
それ以外にも、寝返り前の赤ちゃんが夜中に一人で寝返りをしてしまわないように、段差となるようなものを周りに置かないのもポイントです。
最後に
- うつぶせ寝は寝返りを完全マスターしてから
- だいたい生後6ヶ月~9ヶ月頃(個人差あり)
- 突然死症候群(SIDS)のリスクが高くなり、呼吸困難や窒息の恐れもある
- 赤ちゃんの布団や環境を整えることが大切
うつぶせ寝をさせ始める時は、夜にいきなりさせるのではなく、お昼寝のうちに、親の目の届くところで練習として何度かさせておくのがおすすめです。
その際、苦しそうだったり寝苦しそうな場合は、まだうつぶせ寝は早いということです。