「子供が生まれたらできるだけ早く働きたいんだけど・・・保育園っていつから入園できるの?」
どうしても働かなければいけない事情がある場合、切実な疑問ですよね。また、待機児童が多い地域では、1歳児で保育園に入れるよりも0歳児の方が入りやすいという話もよく聞きます。
今回は、元保育士の私が
- 何ヶ月から入園できるのか
- 入りやすい生まれ月はあるのか
- 0歳児で保育園に預けると赤ちゃんにどんな影響があるのか
これらについてまとめてみました。参考になれば幸いです。
0歳児を保育園に入れられるのはいつから?
生まれてすぐの赤ちゃんを保育園に預けて仕事をしなければならないのは辛いですよね。でも家計のためだったり、産休や育児休暇はあるものの、早く戻らないと復帰が難しいという職場もあったり、事情はそれぞれだと思います。
では、一体いつから0歳の赤ちゃんを保育園に預けることができるのでしょうか。
まず、産後のママが働くことができるようになるのは出産後8週を経過してからと決まっています。なので、物理的には赤ちゃんが2ヵ月になる頃からということになりますね。
ただし、保育園によって受け入れ月齢は違っています。1歳からしか受け入れていないところもあります。
いろんな自治体のHPで0歳児の受け入れ月齢を調べてみたのですが、同じ都道府県内でもまちまちで、公立でも8週から預かってくれるところもあれば6ヶ月からというところもあったり・・・
私立は公立に比べると比較的早くから預かってくれるところは多いです。
大体生後3ヶ月からというところが多くなっています。ただし、やはり0歳児は手がかかることから、定員はかなり限られていますので、狭き門ですね。
まずは、お近くの保育園の対応月齢を調べて見ましょう。
では、次は保育園に入りやすい生まれ月についてまとめてみましたよ。
入りやすい生まれ月ってあるの?
保育園に入りやすい生まれ月があるのはご存知でしょうか。
赤ちゃんって授かりものですから、そんなこといわれても・・・という感じですよね。でも、実際、保育園に入りやすい生まれ月はあるのです。
ただし、二通りあります。それは0歳児と1歳児の定員の比率です。
0歳児の定員が多く1歳児の定員が少ない場合
この場合は0歳児の方が入りやすいということになります。分かりにくいのですが例えば・・・
0歳児の定員が10名で1歳児の定員が15名だとします。
0歳児から上がってくる1歳児は10名・・・ということは、実質的には1歳児の募集は5名ということになりますね。すると、1歳児からの入園は入りにくいということになります。
この場合は0歳児の方が入りやすいということになりますね。その場合、0歳児で保育園に入れようと思ったら4月から9月生まれだと入りやすいのです。
0歳児の定員が少なく、1歳児の定員が多い場合
この場合、1歳児の方が入りやすいんです。例えば0歳児の定員が5名で1歳児の定員が15名だとします。
0歳児から上がってくる1歳児は5名ですから新しく募集される1歳児は10名ですね。となると0歳児の定員が少ない場合は1歳児が入りやすいんです。
ということは、10月以降に生まれても1歳児クラスに入りやすい状況であれば、できるだけ遅く産んで、4月入園で1歳児クラスに入るというのが得策です。
園によって、定員が違いますから、あらかじめ調べておいて、生まれる予定の月によって、どの園にするか決めて、見学し、予約しておくのがよいでしょう。
保育園激戦区では、生まれる前から保育園に足を運び、予約をするというのが普通だったりします。なので、もし赤ちゃんが生まれてすぐに職場復帰される予定のママさんは、妊娠して予定日が分かった時点で保育園を探すようにしましょう。
0歳児で保育園に預けると赤ちゃんにどんな影響がある?
昔は3歳まではお母さんが育てないと子供がかわいそうだとか、悪影響を及ぼすとか言われていましたが、実際どうなのでしょうか。
実際、私の親世代はそういう考え方の方が多いので、赤ちゃんを保育園に入れるということを反対されている方も多いことでしょう。
確かに、保育園に預けることでデメリットもありますが、メリットももちろんあります。なので、メリットを活かしつつ、デメリットの部分が少しでも小さくなるようにおうちでの子育てができるといいですね。
ではメリットから見ていきましょう。
0歳で保育園に預ける場合の赤ちゃんが受けるメリット
親側のメリットとしては安心して働きに行けるなどがありますが、今回は赤ちゃんに絞ったメリットを見ていきましょう。
- 小さいうちからたくさんの子供たちの中にいることで社会性が身に付く
- ジャストのタイミングでスプーンやフォークなどを教えてもらったりできる
- 家庭ではできにくい遊びなどをしたり、多くの経験ができる
- 生活習慣がしっかり身に付く
- 規則正しい生活がしやすい
- 0歳のうちだと保育園に慣れるのが早い
- 保育士さんのプロの目線でいろんな成長に気づいてアドバイスをもらえる
0歳で保育園に預ける場合の赤ちゃんが受けるデメリット
0歳で預けた場合親にとってのデメリットは、初めてできたことが見れないなど色々ですが赤ちゃんにはどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
- 預けられている間母乳が飲めない
- 風邪や病気などにかかりやすい
- 家とは違った環境で、母親との時間が少なくなるのでストレスがかかる
メリットも多いですが、どうしてもママと過ごす時間が少ない分愛情を受ける時間が少なくなってしまいます。その分、お仕事がお休みの日にたくさん愛情を注いであげることで心を満たしてあげることが大切でしょう。
私や他の保育士さんの経験をいろいろ調べてみたのですが、低月齢で保育園に入った子は、大きくなってから情緒が不安定になりやすい傾向にあります。
でも大丈夫!私の周りにも低月齢から保育園に入れている友達がいますが、お休みの日に家族で一緒に図書館に行ってパパも一緒に本を選んでいるのをよく見かけたんですが、その子は今はもう小学3年生。
今はうちの娘と同じクラスですがお勉強のよくできる優等生です。パパとママの愛情がしっかり注がれていれば、低月齢で保育園に入っていても心配ないということです!
早いうちから保育園に入れることに対して罪悪感があるという方は多いと思いますが、子供たちのために一生懸命働いているというのは伝わっています。これも大きな愛情の一つですから。
ただ一つだけ、低月齢で保育園に入れる際に気をつけたいことがあります。次で説明しますね。
0歳児で保育園に預ける場合の注意点
0歳児で保育園に預ける場合、注意点があります。
- 母乳育児と並行して哺乳瓶でも飲めるようにしておく
- ミルクの味に慣れさせておく
0歳児で2ヵ月や3ヶ月から預ける場合、母乳のみでの育児をしていると保育園で哺乳瓶を嫌がって飲まないということがあります。もちろん保育士さんはあの手この手で飲ませようとしてくれますが、もし飲めなかった場合、体力が持ちませんし、脱水になる可能性があります。
私は元保育士ですが、哺乳瓶を嫌がる子は泣きながら必死で保育士の胸に吸い付こうとするんです。これは本当にいたたまれない気持ちになります。
せめて、哺乳瓶からミルクを飲むことに慣れさせてあげるだけでも赤ちゃんのミルクの時間をおなかがいっぱいになる幸せな時間に変えることができますので、哺乳瓶を嫌がらないように母乳と並行してあげておくとよいでしょう。
まとめ
今回の記事をまとめてみましょう。
- 保育園に入れるのは園によって違うが早いところで2ヶ月から
- 保育園に入りやすい月齢は0歳児の定員が1歳児より少ない場合は4月~9月生まれ
- 1歳児の方が定員が多い場合に低月齢で入れたい場合はできるだけ遅く産んで4月に1歳児クラスに入れる
- 0歳児で保育園に入るとメリットもデメリットもあるが、しっかりと愛情を注いで育てていれば問題ない
保育園に預けないといけないけど、いつから預けられるのか、など小さいうちに預けて大丈夫かなど心配は尽きませんね。
でもしっかり準備しておけば大丈夫です。特に保育園激戦区では妊娠中から生まれる月にあわせて入れそうな園やを探して見学しておきましょう。